介護職未経験者に注目してほしいグループホーム

ますます社会が高齢化する中、介護業界は深刻な人材不足に陥っています。もちろんそれは、転職する人間にとっては売り手市場を意味するわけで、一般に言われる「35歳転職限界説」など、どこ吹く風です。介護職未経験の人はもとより、50歳以上の人でもやる気さえあれば、どんどん飛び込めるのが、現在の介護業界の状況です。

とは言え、介護施設にはいろんな種類のものがあります。介護の仕事を始めるにしても、どこに応募したらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。そこで、介護ワーク初心者の方にオススメなのが、地域密着型の認知症ケアに特化したグループホームです。定員数は5人~9人で、比較的自立している方の支援を行います。

多くの施設では、真ん中にフロアがあって、その回りに各人の個室やトイレ、洗面所、お風呂、そしてキッチンなどを配置するといった間取りになっています。スタッフの仕事は、そこで生活をする利用者さんたちの日常生活のサポートです。認知症対応型とは言っても、普通の人と変わらないような利用者さんもいれば、要介護度が高めの方もいますので、気を抜くことはできませんが、身体介助の仕事は比較的少なめだと言われています。ただし、基本的にはデイサービスのように時間に追われることも、特別養護老人ホームのようにきつい仕事もありませんので、全くの介護職未経験者でも介護の基本を無理なく覚えられるでしょう。

仕事内容で注目すべきは、利用者さんの見守り的な業務が多いことが挙げられます。もちろん24時間体制の介護施設ですから、正社員で入るとなると、当然夜勤はありますが、慌ただしい雰囲気ではありません。このような施設の特徴を抑えておけば、気負うことなく働けるのではないでしょうか。